点字楽譜では和音を横に並べて書きます。書き方には、「音程法」と「音符法Ⅰ」、「音符法Ⅱ」の3種類があります。「音符法Ⅱ」は、ほとんど使われなくなったので、ここでは説明を省略します。
「音程法」は、和音を基準の音との音程(度数)で表します。基準の音符(最低音)を書き、その後に基準の音に近い順に、基準音との度数を書いていきます。
たとえば、下からドミソの和音を表すときは、まず最低音のドを書き、ド と ミ は3度離れているので3度、ド と ソ は5度離れているので5度、 つまりド、3度、5度 と書きます。
「音符法Ⅰ」は、和音を基準の音と従音の音名で表します。音名(ドレミファソラシ)は、点字では6点のうち上の4つの点で表せるので、それを下にずらして下の4つの点で表したものを従音の音名とします。基準の音符(最低音)を書き、その後に基準の音に近い順に、従音の音名を書いていきます。
たとえば、下からドレミの和音を表すときは、まず最低音のドを書き、 従音のミ、従音のソ と書きます。
上記は、和音を書く方向を下から上へとした場合の説明ですが、和音を書く方向を上から下へとする場合もあります。原則は下から上へですが、ピアノの右手は通常、上から下にします。
基準の音符に音列が必要かどうかは、基準音のみの音符のときと同じルールです。
以下のようなときは、従音の前に音列が必要です。
- 基準音と次の従音が9度以上離れているとき
- 従音と次の従音が8度以上離れているとき
- 隣の音が1度(同じ音)だったり、方向に反しているとき
読者は点訳者に、自分の希望する和音の書き方(音程法・音符法)と和音の方向を伝えます。











