2023年2月28日火曜日

音列記号の省略規則

 音列記号はすべての音符に必要ではありません。曲の最初の音符には必要ですが、そのあとは前の音符と「あまり離れていない」ときは省略できます。

同じ音列ならば、ド~ソの間で移るときは省略できます。
同様に、レ~ラ、ミ~シの間で移るときも省略できます。

隣の音列でも、ラ~ド、シ~ド、シ~レに上がるとき、またはその逆に下がるときは省略できます。

ここで、音の高さの隔たりを示す、「音程(おんてい)」も数え方を説明します。音程は度数で数えます。同じ音、例えば第4音列ド・ドの音程は、1度と数えます。隣の音、例えば第4音列ドと第4音列レの音程は2度と数えます。第4音列ドと第4音列ミの音程は3度、第4音列ドと第4音列ソの音程は5度です。ピアノの白鍵のみを数え、黒鍵は数えません。

話を戻して、音列記号を省略できるところを音程で説明すると、「同じ音列で5度以下なら省略できる。隣の音列でも3度以下なら省略できる。」という規則になります。









2023年2月22日水曜日

音列

 88鍵のピアノには、ドレミファソラシの鍵盤が7つずつ、さらにラシドがもう1つずつあります。「ド」と言われてもどこのドなのかわかりません。これを区別するのが音列(おんれつ)です。

ピアノのほぼ中央にあるドから始まるドレミファソラシが第4音列(上1点音)、その右のドレミファソラシが第5音列(上2点音)です。逆にピアノのほぼ中央にあるドから左のシラソファミレドが第3音列(カタカナ音)、さらに左のシラソファミレドが第2音列(ひらがな音)、さらに左のシラソファミレドが第1音列(下1点音)です。

点字楽譜ではこの音列を示す音列記号を音符の直前につけます。

高い音列記号から順番に書くと、次のようになります。

第7音列(上4点音) 6の点  

6音列(上3点音) 56の点 

第5音列(上2点音) 46の点 

第4音列(上1点音) 5の点 

第3音列(カタカナ音) 456の点 

第2音列(ひらがな音) 45の点 

第1音列(下1点音) 4の点 





2023年2月18日土曜日

小節線、複縦線、終止線


拍子の区切りを示す「小節線」はマスあけで表します。
曲の段落や転調・転拍子などを区切る「複縦線」は、126の点、13の点、3の点で表します。
曲の終わりを示す「終止線」は、126の点、13の点で表します。
複縦線、終止線のあとに、さらに点字が続くときは、間にマスあけを入れます。

ビースコアでは、小節線はBキー(またはShift+Spaceキー)、複縦線はShift+Bキー、終止線はCtrl+Bキーで入力してください。楽譜記号メニュー(ツールバー)で入力することもできます。

休符の点字

休符も音符と同じように2つの長さを同じ点字で表します。 点字、 休符の長さの順に、 ①③④の点  M  全休符、または 16 分休符    L   P ①③⑥の点  U  2 分休符、または 32 分休符   M   Q ①②③⑥の点  V  4 分休符、または 64 分休符...