2023年11月28日火曜日

長く続く音符の途中での強弱変化

長く続く音符の途中に強弱などの変化が書かれていることがあります。部分けと5の点を前置した休符(「5の点を前置した休符」は、点訳者が補った原本にない休符)を使って、変化を正確に表すことができます。新国際点字楽譜表記解説にも載っている方法です。
ただし、記号の位置の拍数は点訳者の判断になるので、点訳者の注を入れて、言葉で伝えてほしいという、読者のかたもいらっしゃいます。

2023年11月26日日曜日

連符中に繰りかえしを入れると点字がほかの点字に変わってしまう。(v4.96)

 連符の中に繰り返しの2345の点があるとき、翻訳すると別の点字に置き換わってしまいます。を非翻訳点字に指定してください。拍数が合わなくなりますので、該当するほかの点字を入力し、非出力点字に指定してください。

2356の点を非翻訳点字に、繰り返し元と同じ点字を入力して非出力点字に
指定する

次のバージョンでは修正済みの予定です。

2023年11月25日土曜日

非翻訳点字、非出力点字について

ビースコアでは、「音符表示ができず、点字の下に赤線が引かれている。」状態を「翻訳できない」状態と言っています。 翻訳できないところは、毎回、エラーメッセージがでてきます。「今後翻訳エラーを非表示にしますか?」とメッセージがでて、「はい」を押すとメッセージは出なくなりますが、表示は変わりません。ビースコアはまだまだ、完璧に点字を五線譜に表示するには力不足で、未サポートの記号や、未サポートの点訳規則があります。 点訳者は未サポートの点字を書きたいが、書くと翻訳できなくなるときは、その点字を入力してから「非翻訳点字」に指定します。 また逆に、点訳の規則からはこの点字を入れないが、入れないと翻訳できないときは、その点字を入力してから「非出力点字」に指定します。 非翻訳点字にするには、 対象の点字をマウスでドラッグして反転させ、Shift+Nキー、またはマウス右ボタンを押してポップアップメニューで非翻訳点字指定・解除を選ぶ。 非翻訳点字は赤く表示される。点字印刷したときにはこの点字は出力される。五線譜表示には反映されない。 非出力点字にするには、 対象の点字をマウスでドラッグして反転させ、Shift+Oキー、またはマウス右ボタンを押してポップアップメニューで非出力点字指定・解除を選ぶ。 非出力点字は緑色に表示される。点字印刷したときにはこの点字は削除されて左に詰められる。五線譜表示には反映される。  設定を解除したいときは、どちらも再度同じ操作をしてください。

入力した点字を「非翻訳」点字に指定すると、
  ビースコアで五線譜には表示されませんが、その点字はBSEファイルや点字印刷では出力されます。
 
入力した点字を「非出力」点字に指定すると、
  ビースコアで五線譜には表示しますが、その点字はBSEファイルや点字印刷では出力されません。 

2023年11月24日金曜日

文字記号で始まる記号の終了(改定しました2023.11.24)

 文字記号(345の点)で始まる記号(強弱記号、略語、単語)は、略語でつづりの省略をしめすピリオドがあれば、それを示す3の点が記号の終了を表しています。

略語dim.のピリオドが略語の終了を示す


ピリオドがない記号の場合、後続の点字に123の点がない場合(アルファベットではないことが明白なので)、そのままで終了を示しています。

arcoはピリオドがないが後続の音列に123の点がないので、そのままで終了を示す


後続の点字に123の点がある場合は3の点を挿入し、記号の終了を明確にします。

BUG!! 3の点がなくても翻訳できてしまいますが3の点を入れて非翻訳点字にしてください。(V4.96)

arcoはピリオドがなく後続のフラットには12の点があるので、3の点を挿入

ただし強弱に関する記号が連続する場合は、3の点を挿入しなくてよいことになっています。


強弱記号p、クレッシェンド開始が続く場合は3の点を挿入しない

休符の点字

休符も音符と同じように2つの長さを同じ点字で表します。 点字、 休符の長さの順に、 ①③④の点  M  全休符、または 16 分休符    L   P ①③⑥の点  U  2 分休符、または 32 分休符   M   Q ①②③⑥の点  V  4 分休符、または 64 分休符...